金沢市立工業高等学校
第2回母親代表委員会
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2013年9月7日
「親子のコミュニケーションについて」講師 金沢星陵大学教授 高賢一氏
1. ミニ講演〈親のヘルプとサポート〉
ヘルプとサポートの違いについての講演でした。「ヘルプは助けること、サポートは支えること」ということを、「飢えている人にあなたは魚を釣ってあげますか？釣り方を教えてあげますか？」という例を取り上げての講演でした。魚を与えてばかりだと人に頼って生きていく人になってしまう。重要なのは、その人がどう感じるべきか教えること、生きる為にどうすべきかを教えること、どうしたいのかを聴くことであるというお話がありました。
2. 演習
グループに分かれて、子どもが不登校になった家庭の問題点とその家庭のこれからを考えて話し合い、発表し合いました。
印象に残ったこと、保護者の方に知ってほしいこと
- 子どものために良かれと思ってしていることは子どもがはじめて経験しようとする事を親が先取りしてしまっている。このことは、子どもが成長できないということにつながる。赤ちゃんはヘルプ(助ける)してあげなければいけない事が多いが、いつの頃よりかサポートする方向へと切り替えていかなければならない。子どもの失敗も良い経験の1つ。その経験から学ぶことはとてもたくさんある。
- ヘルプよりサポートが重要。子どもが最大のピンチになった時にサポートできるのが親。子どもに対してヘルプばかりすると、子どもは自分で生きる為の問題解決の方法を見いだせないで生きていかなければならなくなるかもしれない。サポートに重きをおいた方が子どもは成長するのでは、と思った。
- 親は環境を整えてあげるようにし、子どものSOSに気づいてあげられるようにしてほしいです。その為に、睡眠、食欲、体調、行動などの異変は見逃さないようにしましょう。
- 親が子どもに言ってはいけない5つの言葉
1. あなたが我慢すればいい話でしょ。
2. そんなこと気にしなくてもいいでしょ。
3. あなたが強くなればいいでしょ。
4. そんなこと忘れてしまいなさい。
5. あなたにも悪いところがあるんでしょ。
その他
高賢一氏は、大学の講義の終わりに必ずわかりやすい名言といわれるようなお話をするそうです。それが、今まで居眠りをするような学生でも身を乗り出して聴くそうです。その中でも、「ひび割れ壺」というお話を紹介してくださいました。是非ご一読ください。